![]() キネマティック光学マウント
专利摘要:
第1の部材と第2の部材との間に相対的な移動を生じさせるための位置決め装置は、支点部材の周りに枢動可能に上記第1の部材に結合された、作動アームおよび位置決めアームを備えたレバー部材を有する。このレバー部材の上記位置決めアームと上記第2の部材との間には第1および第2の撓み素子が延びている。アクチュエータが上記レバー部材の上記作動アームに結合されている。 公开号:JP2011513777A 申请号:JP2010548678 申请日:2009-02-18 公开日:2011-04-28 发明作者:イー ハンフォード,キース;ダブリュ フランコヴィッチ,ジャック;エル ブランディング,ダグラス;エイチ ブランニング,ジョン;ジェイ マギエルスキー,ケヴィン 申请人:コーニング インコーポレイテッド; IPC主号:G02B7-02
专利说明:
[0001] 本願は、2008年2月29日付けで提出された米国仮特許出願第61/067791号の合衆国法典第35巻第119条(e)に基づく優先権を主張した出願である。] 技術分野 [0002] 本発明は、概略的にはマウンティング部品に関し、特に、光軸に沿った位置決めは許容するが、如何なる軸線に沿った回転動作をも拘束し、かつ光軸と直角方向の平行移動をも拘束する、光学素子のためのマウントに関するものである。] 背景技術 [0003] マイクロエレクトロニック半導体装置およびその他の微小デバイスの製造には、フォトリソグラフィーまたはマイクロリソグラフィー装置が広く用いられている。フォトリソグラフィー装置においては、光学システムが光エネルギーを導いて、シリコンウェーファまたはその他の基板上に形成されている感光層上へパターンを、高解像度をもってかつ精密な位置合わせをもって記録する。微細化技術における絶え間ない改良は、この機能のために用いられる光学システムの性能および正確性に対し益々挑戦的な要求を課している。] [0004] マイクロリソグラフィー光学システムは、かなり大きくかつ複雑で、多数の光学素子を収容している。マイクロリソグラフィーに用いられる一般的な「ステッパーレンズ」の構成においては、例えば、「光学素子のための分離されたマウントおよび積み重ねられた環状アセンブリ」と題する特許文献1に記載されているように、積み重ねられた環状レンズ・アセンブリが用いられている。各レンズ素子は、一般にはステンレス鋼からなる円筒状のセル内に正確に取り付けられている。各セルは、研磨された平坦かつ平行な表面を備えて、極めて厳しい公差をもって作製されている。これらのレンズが組み立てられると、順次のセルのそれぞれは、X方向およびY方向に僅かな心出し動作以外は調整不能に、隣接するセルの面上にボルト締めされる。全てのセルが組み立てられると、全てのレンズが試験されて、如何なる望ましくない収差または映像欠陥も発見される。通常は、測定された光学的欠陥を修正するために、1個または複数個の素子が僅かにZ方向、すなわち軸線方向に移動せしめられる必要があることが確定される以前にレンズが完全に組み立てられる。この修正を行なうために、レンズは取り外され、かつ新しいスペーサが挿入され、その後にレンズが再度組立てられて、全ての芯出し調整が再び注意深く行なわれる。] [0005] 正しい倍率および焦点を得ることは、デバイスの製作に用いられるフォトリソグラフィー光学装置による精密な層間位置合わせおよび1μm未満の解像度を得るために重要である。焦点調整は、直角方向のx軸またはy軸方向の平行移動は伴わずに、通常はz軸である光軸に沿った変位によって可能にされる。例えば、倍率または焦点を正しく調整するためには、光学システムの特定の素子を、光軸に沿った特定の位置に移動させる必要があることが多い。この移動を行なうために、光学システムの他の素子の不慮の動きを最少にするか、または排除することが重要である。] [0006] 重ね合わされた環状構成において、レンズの軸線方向の調整が必要な場合、例えばスプリングまたは撓み素子を用いて、釣り合いの取れた、またはキネマティックな拘束力を利用する解決法は、高精密度調整に関して静的な解決法よりも有望である。しかしながら、純粋な軸線方向の移動調整を行なうためのこの形式の解決案は、一般に極めて複雑で、多数の相互接続された部品の精密な製作と組立てとを必要とすることが多い、一つの例として、「光学素子保持フレームを備えた光学素子マウント」と題する特許文献2に記載された実施の形態においては、二つの構成要素を相互に調整するための光学マウントが示されている。この特許文献2に記載された機構は、この形式の軸線方向の平行移動を行なうために、複数の撓み素子と複数のヒンジとからなるかなり複雑なネットワークを採用している。] 先行技術 [0007] 米国特許第5,428,482号公報 米国特許第6,538,829号公報] 発明が解決しようとする課題 [0008] 軸線方向の調整に関する何れの形式の解決法をもってしても、僅かな寄生的作用または構成の非対称性さえも、高解像度フォトリソグラフィーにおけるレンズ調整に要求される動きの純粋性を損なう可能性がある。種々の要素およびそれらの留め具に用いられている材料は、熱膨張係数(CTE)の差による熱的作用を最少化するために注意深く仕様を定めなければならない。] [0009] 全体として、常套的なレンズマウント方法は、フォトリソグラフィーの用途に関するそれらの有用性を制限する、動きの純粋性に悪影響を及ぼす過剰拘束およびその他の問題を生じ易い。光学素子の軸線方向の位置決めに関しては種々の解決法があるが、比較的少ない数の部品を用い、かつマイクロリソグラフィーおよびその他の精密な光学的用途および位置決めに関する光学的アセンブリに用いるために必要な特性レベルを備えた、光軸に沿った個々の光学素子に関する位置調整は許容するが、光軸以外の軸線に沿った回転および移動は禁止する光学的アセンブリに対する必要性が依然として残っている。さらに、モノリシックに製作することができる解決法が提供されれば効果的であろう。] 課題を解決するための手段 [0010] 本発明の目的は、レンズの取り付けおよび調整技術を進歩させることにある。この目的を達成するために、本発明は、第1の部材と第2の部材との間に相対的な移動を生じさせるための位置決め装置を提供するもので、この位置決め装置は、支点部材の周り枢動可能に前記第1の部材に結合されかつ作動アームおよび位置決めアームを備えたレバー部材と、このレバー部材の上記位置決めアームと上記第2の部材との間に延びる第1および第2の撓み素子と、上記レバー部材の上記作動アームに結合されたアクチュエータとを備えている。] [0011] 本発明の特徴は、上記第1および第2の部材間に延びる棒状撓み素子を用いて、上記第1および第2の部材間の機械的拘束のパターンを提供することである。] [0012] 本発明の一実施の形態の効果は、光軸に沿った位置の精密な調整は許容するが、それ以外の方向の動きを拘束する光学的マウント装置を提供することにある。] 図面の簡単な説明 [0013] 標準座標軸に対する理想的なレンズマウントの全体の機能を示す斜視図である。 一つの実施の形態における光学素子アセンブリの斜視図である。 図2A等に示された実施の形態に関する拘束構成を示す斜視図である。 一つの実施の形態における位置決め装置の上方から見た斜視図である。 一つの実施の形態における位置決め装置の下方から見た斜視図である。 単一軸線に対する位置を調整するのに用いられるレバー素子の動作を示す概略的側面図である。 単一軸線に対する位置を調整するのに用いられるレバー素子の動作を示す概略的側面図である。 一つの実施の形態におけるモノリシックに構成された光学素子アセンブリの斜視図である。 一つの光学素子アセンブリの実施の形態に関する複合的位置決め装置の角度分布を示す平面図である。 モノリシックに形成された位置決め装置の上方から見た拡大斜視図である。 モノリシックに形成された位置決め装置の下方から見た拡大斜視図である。 本発明の位置決め装置を示す、図9のB−B線に沿った断面斜視図である。 負荷圧力を用いた別の実施の形態の断面図である。] 図2A 図9 実施例 [0014] 本発明に関して、「頂部」および「底部」は相対的なものであって、必ずしも表面の方位を示す必要はないが、単純に参照したり、部品または材料ブロックの両面を区別したりするのに用いられる。] [0015] ここに示されかつ説明されている図面は、本発明による光学的マウント装置の動作および製造の鍵を示すために提供されたものであり、実際のサイズまたは縮尺を示す目的で描かれたものではない。基本的な構造関係または動作原理を強調するために、或る程度の誇張は必要であろう。] [0016] 円筒(cylinder)の数学的定義は、見慣れた真円円筒のみでなく、固定された直線に平行な直線を移動させ、この移動する直線が、固定された平坦な閉曲線または底面と交差することによってその外表面が画成される多くの他の形状をも含むことに注目すべきである。本発明の実施の形態に関しては円筒形状が示されているが、レンズマウントの支持部材は非円柱形状を有していてもよい。] [0017] 動力学の分野においては、基準体に対する剛体の全ての自由度(DOF)を拘束するのに6通りの拘束パターンが用いられることが知られている。本発明の装置および方法は、内側素子が外側素子に対して厳格に位置決めされかつ制限された範囲に亘る単一軸線に沿った調整動作は可能にする、少なくとも第1、第2および第3の調整可能な撓み素子を用いた、調製可能な撓み装置および6個の拘束配置を提供するものである。] [0018] 図1を参照すると、外側部材すなわちフレーム12内に配置された内側部材すなわち光学素子ホルダ10が基準となるxyz軸の表示とともに示されている。z軸は光軸Oに対応する。背景技術の欄で説明されているステッパーレンズの焦点合わせ等の多くの用途に関しては、z軸に平行な移動調整のみが望ましい。この形式の用途に関しては、レンズホルダ10をフレーム12に連結するマウント機構は、光軸Oの方向のみの、すなわちz軸の方向のみの平行移動が可能でなければならない。x−y平面内の平行移動、あるいはx、y、またはz軸周りの回転〈θx,θyまたはθz回転〉は阻止しなければならない。本発明の実施の形態は、この拘束を提供するのみでなく、広範な範囲の位置決め制御に用いる調製可能な撓み装置を提供するのに用いることができる。] 図1 [0019] 図1の任意の軸および位置の定義に続く図2Aから図5Bまでは、第1の内側部材を、第2の外側部材に対して軸線方向に調整可能に位置決めするための、本発明の一つの典型的な実施の形態の動作の基本的な原理を示す。図2Aから図5Bまでは、構成要素が直ちに見ることができ、かつより容易に動作を理解することができる位置決め装置を用いた一つの典型的な実施の形態を提供する。それらの図に続く図6以降は、空間的によりコンパクトなモノリシック型の実施の形態の例を示しているが、同一の原理および全体の構成要素を用いている。] 図1 図2A 図5B 図6 [0020] 図2Aは、外側部材24に対する内側部材22の軸線O方向の調整を可能にする光学素子アセンブリ20の一実施の形態の斜視図を示す。この実施の形態は、それぞれがキネマティック拘束構成を有する、第1の位置決め装置30a、第2の位置決め装置30b、および第3の位置決め装置30cを用いている。図2Bの概略図は、外側部材24の内部に内側部材22を支持するためのこの構成によって提供される6個の拘束C1〜C6のパターンを誇張して示す。これらの拘束は対をなして提供され、拘束C1は拘束C2と対をなし、拘束C3は拘束C4と対をなし、かつ拘束C5は拘束C6と対をなしている。] 図2A 図2B [0021] 図3および図4の、それぞれ上方および下方から見た斜視図は、一つの実施の形態における一つの位置決め装置30の構成を示す。レバー素子32は、このレバー素子32に対して支点Fを提供する支点部材38に沿って外側部材24に枢動可能に結合されている。レバー素子32は、より詳細に後続の図に示されている位置決めアーム42および作動アーム44を有する。突っ張りまたは棒状の撓み素子34および36からなる2個の撓み素子は、レバー素子32の位置決めアーム42から内側部材22まで延びている。この実施の形態では調整ねじとして示されているアクチュエータ40が、レバー素子32に支点Fの周りの回転を生じさせるために、レバー素子32の駆動アーム44に機械的に結合されている。支点部材38は、レバー素子32が支点Fの軸線の周りで枢動するのを許容するが、レバー素子32が他の自由度を持つことは阻止している。支点部材38は、材料および幾何学的形状により、レバー素子32を待機位置に復帰させるねじり力に対する対抗措置をさらに備えていてもよい。] 図3 図4 [0022] 図5Aおよび図5Bの概略的側面図は、支点Fの各側に作動アーム44および位置決めアーム42を備えたレバー素子32の一実施の形態を示す。レバー素子32によって齎される機械的効果は、作動アーム44が或る距離を超えて過大に移動しても、位置決めアーム42には、これに比例したより僅かな動きしか生じさせないことを意味する。この機械的効果は、レバー素子32の駆動が、単一の軸線に関する内側部材22の精密な位置決めを可能にすることである。位置決めアーム42は、撓み素子34および36(図5Aおよび図5Bの側面図には撓み素子36が示されていない)に結合されている。図5Aの原位置が破線によって参照されている図5Bに誇張して示されているように、アクチュエータ40の操作は、支点周りのレバー素子32にインクリメントな動作を生じさせる。図示の実施の形態においては、アクチュエータ40を作動アーム44に向かって内方へ動かすと、レバー素子32に支点F周りの反時計方向の回転を生じさせ、撓み素子34および36を強制的に下方へ移動させ、かつ図5Bに矢印Aによって示されている方向に沿って内側部材22を移動させる。] 図5A 図5B [0023] 撓み素子34および36が適当に薄くかつ可撓性を有する場合には、図5Bに誇張して示されているように、それらの湾曲動作が、さもなければ内側部材22を変形させるかも知れない力の印加を阻止するのに役立つ。] 図5B [0024] 図2Aの実施の形態における第1、第2および第3の位置決め装置30a、30b、および30cは、常套的な留め具および適当なサイズのレバー、サスペンション、および撓み素子から製作されることができる。しかしながら、機械的組立て技術分野の当業者にはよく知られているように、累積された許容誤差が、このような実施の形態に伴うより小さい尺度での位置決め装置30の実施を困難にする。これに加えて、位置決め装置30の部品に対して種々の材料が用いられている場合、このような材料間のCTE(熱膨張係数)の差が、温度が変化したときに或る種の困難の原因となる。] 図2A [0025] 図6以下に示された実施の形態は、図2Aおよび図2Bを参照して説明されたものと同じ動作原理を利用しているが、よりコンパクトなモノリシック構成を有する光学素子アセンブリ20を提供する。下記に詳細に説明されているように、単一材料から形成され、かつ自働工具を用いて加工された場合、位置決め装置30および光学素子アセンブリは、CTEの差に関連する問題を伴わない精密な公差をもって製作することができ、かつモノリシックに製作することによる種々の他の利点を有する。モノリシックに製作することの一つの態様から、光学素子アセンブリ20の形成は、一つの材料ブロック中に1個または複数のキャビティまたはチャンネル46のパターンを形成することが考えられ、その場合、チャンネル46は外側部材24内に内側部材22を画成する。モノリシックに製作することは、下記に詳細に説明されているように、機械加工によって行なわれる引き算、または堆積を利用して行なわれる足し算である。] 図2A 図2B 図6 [0026] 図7の平面図は、モノリシックに製作された実施の形態における第1、第2および第3の位置決め装置30a,30bおよび30cの配置を示す。組立てられた実施の形態およびモノリシックな実施の形態の双方において、図7に示されている等角配置は、機械分野の当業者に認識されているように、管理された軸方向の位置決めを齎す。一つの位置決め装置30a,30bまたは30cから隣の位置決め装置までの中心角φは120度である。] 図7 [0027] 図8および図9の上方および下方から見た斜視図は、モノリシックに形成された場合の位置決め装置30の拡大図を示す。図10は、アクチュエータ40が見えるように描いた図9のB−B線に沿った断面斜視図である。この実施の形態においては、位置決め装置30が、図2A,図3および図4に示された実施の形態におけるよりもコンパクトにパッケージされているが、同じ基本的手段、および撓み素子ならびに原理を用いている。上方および下方は、相対的なものであって、位置決め装置30および光学素子アセンブリ20に要求される特定の方位を意味するものでないことが再び注目されるべきである。] 図10 図2A 図3 図4 図8 図9 [0028] レバー素子32をアクチュエータ40に対して位置決めするために、随意的なばね力が加えられていてもよい。図11は、アクチュエータ40の長さ方向に取った、図10のC−C線に沿った直角断面図である。本図は、外側部材24内の横断孔18を通って延び、かつレバー素子32の雌ねじを切った孔18に着座された段付きねじ48を有する別の実施の形態である。圧縮スプリング16は、予めレバー素子32を引き戻す負荷圧力を与えて、作動アーム44とアクチュエータ40との間の接触を確実にしている。ここに示されているアクチュエータ40は、ねじ溝付き孔26に螺合されている調整ねじとして示されている。] 図10 図11 [0029] 図7〜図10のモノリシック構造においては、支点部材38が、L字型断面形状を有するものとして示されているが、これに代わり、機械的強度および製作容易性を高めるために、十字型またはT字型の断面形状を用いることもできる。] 図10 図7 図8 図9 [0030] 図2A、および図6から図11に示された実施の形態は、背景技術の欄において説明されているようなマイクロリソグラフィー装置を含む多くの用途の何れにおける光学素子の位置決めに用いることができる。光学素子は一般的に、位置決め装置30によるz軸に沿った移動調整のために内側部材22に固定される。しかしながら、これの代わりに、光学素子が内側部材22上、または外側部材24内に取り付けられることもでき、これらの配置の何れに対しても、位置決め装置30の実施の形態を用いることができることに注目すべきである。レンズに加えて、種々の形式の屈折素子、反射素子、プリズム、偏光リターダンス素子、フィルム、光変調器、受光器、センサ、光源またはその他の信号源、またはその他の光学素子を含むその他のデバイスの位置を制御する光学素子アセンブリ20の実施の形態に位置決め装置30を用いることができる。他の選択肢として、内側部材22または外側部材24は、例えば反射被膜を被着させることによって、光学素子自体の役目を果たすことができる。ここで説明されている実施の形態においては、円筒状でかつ光軸に関して対称的であるが、内側および外側部材22,24は如何なる適当な形状を採ることもでき、かつ必ずしも光軸に対して対称的でなくてもよい。] 図11 図2A 図6 [0031] 作動アーム44に結合されているアクチュエータ40(図3、図5A、図5B、図10および図11)は、調整ねじを含むマニュアル調整のための多くの手段の何れであってもよい。調整ねじとしてのアクチュエータ40は、マニュアル的に調整されて、更なる調整が必要になるまで、与えられた位置を保つことができる。これに代わり、アクチュエータ40は、例えばモータまたは圧電素子を用いる等の電気的に駆動され、または磁気的、熱的に駆動され、または流体の力またはガス圧力等の他の駆動源を用いて駆動されることができる。モノリシックな位置決め装置30または光学素子アセンブリ20の実施の形態に関しては、アクチュエータ40は、それ自体がモノリシックに構成された構造以外に、付加されたハードウェアからなる1個または複数個の別個の部材を備えていてもよい。例えば、図11を参照して説明されたように、ねじ溝を備えた挿入部材が調整ねじのために設けられていてもよい。] 図10 図11 図3 図5A 図5B [0032] モノリシック加工 引き算的または足し算的なモノリシック加工技法を用いることができる。引き算的技法は、単一の材料ブロックにキャビティまたはチャンネルを形成することによってデバイスを形成する。足し算的技法は、そのデバイスの個々の部品を画成するキャビティまたはチャンネルとともに、材料を一つのパターンに堆積させて、単一部材を形成する。単一部材構造は、前述のように、熱膨張係数(CTE)の差および留め具の製作および組付けに起因する諸問題を排除する利点を有する。全体的に見れば、単一部材に加工されたレンズマウント・アセンブリは、他の形式のレンズマウントよりも機械的応力が小さい。単一部材は、光学アセンブリを構成するための取扱い、組立ておよび取付けが簡単である。モノリシックに形成された光学的マウントは、その内部の構成部品がビルトイン式に配置される。] [0033] 外側部材の内部に懸架された内側部材を加工することによって単一材料ブロックから光学素子マウントを形成することは、構造上の利点を有し、かつ融通性に富んだ設計を可能にする。内側部材は、光軸に沿った位置に光学素子を保持するために適した構成とすることができるが、外側部材は、光学的アセンブリを内部に取り付けるのに適した寸法を有することができる。] [0034] コンピュータ化された数値制御(CNC)によって可能になった加工技術を用いると、単一部材構造を提供するための極めて正確かつ再現性のある加工を行なうことが可能である。EDM加工(放電加工)は、金属およびその他の硬い導電性材料からの複雑な部品の精密なモノリシックな製作に用いることができる。簡潔に言えば、EDMは、電極と取り除かれるべき材料との間のギャップを横切る放電を用いて、導電性物質からなる被加工物から材料を選択的に侵蝕するものである。誘電性流体が電極の周囲のギャップ領域に間断なく流れ、かつ取り除かれた材料を流し出す。連続的に移動するワイヤを電極として用いるワイヤEDMは、EDMの一つの形態である。モノリシックな部品を製作するのに適した他の技法は、常套的な機械加工、レーザー加工、種々のエッチング加工、ウォータージェット、ならびに剛体ブロックから材料を取り除き、規定された寸法のキャビティまたはチャンネルを形成および整形し、それらの全体的な輪郭および深さを制御する一般的な加工技法を含む。] [0035] 或る種の材料を用いれば、光学素子アセンブリ20は成形された部材とすることができ、または例えば材料の堆積を含む足し算法によって形成することができる。多くの試作品急速製作技法の何れかをモノリシック構造を提供するために用いることも可能であろう。光学素子アセンブリ20の製作に採用可能な試作品急速製作方法の例は、選択的レーザー焼結(SLC)、立体リソグラフィー、および足し算法により剛体構造を製作する多くの他の技法を含む。これらの技法は、光学素子アセンブリ20の内側部材20を外側部材の内部に形成するパターンに単一材料を堆積させる。] [0036] モノリシックな光学素子アセンブリ20に用いられる材料は、ステンレス鋼、アルミニウム、またはその他の金属、または、プラスチック等の種々の形式のポリマー、セラミック、または必要な可撓性を有することが可能なその他の材料を含む、用途および製作方法の形式に適応する如何なる材料であってもよい。EDMを使用するばあいには、導電性材料が必要である。] [0037] 光学素子アセンブリ20はまた、フォトリソグラフィー以外の用途における拘束構成においてその拘束構成を提供するための利点を有する。モノリシック構造として形成されることが可能な故に、本発明のキネマティック機構は、従来のレンズ取付け装置に必要な膨大な量の組立ておよび調整を排除して精密に製作することができる。] [0038] 位置決め装置30は、図2Aおよび図6における光学素子アセンブリ20の実施の形態に関して説明されたような、軸線方向の移動調整を可能にする効果を有する。より一般的な用途において、位置決め装置30は、この相対移動が第1および第2の部材の双方に共通の軸線に沿った移動であるかないかに拘わらず、第2の部材に対して位置決めを行なうために第1の部材の移動を制御することが望ましい多くの構成の何れにも採用可能である。例えば、位置決め装置30は、第1および第2の部材間の相対位置を制御するための一つまたは二つの位置を提供することができる。光学装置または光学機器においては、例えば単一の位置決め装置30であっても、単一の光路に対する光学素子またはセンサの傾きを補償するのには役立てることが可能であろう。] 図2A 図6 [0039] 以上、主として垂直方向の動きを制御することに関して位置決め装置30が示されかつ説明されて来た。しかしながら、本発明の位置決め装置30または光学素子アセンブリ20は、垂直、水平またはそれ以外の方位を問わない。] [0040] これまでは、好ましいいくつかの特定の実施の形態について本発明が説明されてきたが、本発明の範囲から離れることなしに、上述の、かつ添付の請求項に記載された本発明の範囲内で当業者により変形および変更が行なわれることが可能なことが理解されるであろう。例えば、本発明の装置はフォトリソグラフィーの用途に好適であるが、このマウントは、z軸方向のインクリメントな調整動作のみが許容されるその他の多くの用途の何れにも用いることができる。] [0041] したがって、提供されるのは、光軸に沿った調整は許容するが、何れの軸周りの回転動作を拘束し、かつ光軸に対して直角方向の平行移動を拘束する、光学素子のためのキネマティック光学マウントである。] [0042] 10光学素子ホルダ 12フレーム 16圧縮スプリング 20光学素子アセンブリ 22内側部材 24外側部材 30,30a,30b,30c位置決め装置 32レバー素子 34,36 撓み素子 38支点部材 40アクチュエータ 42位置決めアーム 44作動アーム 48 段付きねじ]
权利要求:
請求項1 第1の部材と第2の部材との間に相対的な移動を生じさせるための位置決め装置であって、支点部材の周りに枢動可能に前記第1の部材に結合され、かつ作動アームおよび位置決めアームを備えたレバー部材と、該レバー部材の前記位置決めアームと前記第2の部材との間に延びる第1および第2の撓み素子と、前記レバー部材の前記作動アームに結合されたアクチュエータと、を備えてなることを特徴とする位置決め装置。 請求項2 前記アクチュエータがねじであることを特徴とする請求項1記載の位置決め装置。 請求項3 前記アクチュエータが電磁的に励磁されるものであることを特徴とする請求項1記載の位置決め装置。 請求項4 前記第1および第2の部材がモノリシックに形成されていることを特徴とする請求項1記載の位置決め装置。 請求項5 光学素子マウントにおいて、第1の部材と、第2の部材と、少なくとも第1の位置決め装置、第2の位置決め装置、および第3の位置決め装置であって、各位置決め装置は、前記第1の部材と前記第2の部材との間に相対的な移動を生じさせるように配置され、かつ各々が、支点部材の周りに枢動可能に前記第1の部材に結合された、作動アームおよび位置決めアームを備えたレバー部材、該レバー部材の前記位置決めアームと前記第2の部材との間に延びる第1および第2の撓み素子、および前記レバー部材の前記作動アームに結合されたアクチュエータ、を有する位置決め装置と、を備えてなることを特徴とする光学素子マウント。 請求項6 前記第1の部材がほぼ円筒状であることを特徴とする請求項5記載の光学素子マウント。 請求項7 前記第2の部材がレンズまたはプリズムを備えていることを特徴とする請求項5記載の光学素子マウント。 請求項8 単一材料ブロックから形成されていることを特徴とする請求項5記載の光学素子マウント。 請求項9 前記第2の部材が、反射性素子、光学的受信機、センサ、または光源を備えていることを特徴とする請求項5記載の光学素子マウント。 請求項10 前記第2の部材が、1本の軸線に対してほぼ対称的であることを特徴とする請求項5記載の光学素子マウント。
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